☆迷走記☆

サラリーマンぽい人のランニング系雑記ブログ。雑記というか迷走しています。

試走に最適!『六甲山系登山詳細図』と「六甲全山縦走マップ」を比べてみた

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先日の記事「第17回六甲縦走キャノンボールランの大会案内が公開されました - ☆迷走記☆」で書いたように吉備人出版の「六甲山系登山詳細図(西編)」と「六甲山系登山詳細図(東編)」を購入しました。

さっそく神戸市発行の「六甲全山縦走マップ*1と較べてみたところ『六甲山系詳細地図』の優れている点が分かりました。

この『六甲山系詳細地図』は六甲縦走キャノンボールランや、もちろん六甲全山縦走の試走をされる方には必携の地図と言えると思います。これは「買い」です。

 

以下に詳細を書きます。なお基本的にキャノンボーラー向けの視点で書きます。

縮尺が大きいのがいい!

神戸市発行の「六甲全山縦走マップ」の縮尺は2万5千分の1です。一方『六甲山系詳細地図』は1万2千5百分の1と縮尺が大きいです。
この為、ルート及び周辺の状況が「詳細地図」という名前の通り詳細に描かれています。そのおかげで以下のような様々な利点が発生しています。

道標の位置が書かれているのがうれしい

六甲全山縦走路のコース上あちこちに「六甲全山縦走路」と書かれた道標があります。ほんとうに結構あちこちに有るので基本的にこの道標に従って進めばいいのですが、ただこれも街中では結構見落としやすいのです。

山中は分岐路に出たら道標を確認するという行動でいいのですが、街中は道だらけなので常に道標を探しながら走る事になります。

『六甲山系詳細地図』には道標の位置には小さな丸印が書かれています。縮尺を大きくしたために道標を記載する余裕ができたのだと思います。そして六甲全山縦走路の道標もその中に含まれています。

道標間の距離も書かれているのでどのくらい走れば道標があるか感覚で分かります。見落とししにくくなっています。

 

住宅街のルートが分かりやすい!!!

縮尺が大きくなったために街中の道路と建物の様子が描き込まれています。さらに前述したように道標の位置も分かります。

これまでは走りながら道標を見つけて書かれている矢印に従って曲がるという走り方だったのが、この『六甲山系詳細地図』があれば例えば3つ目の角に道標があるはずという走り方ができるようになります。
これまでのように常に道標を探すために気を張りっぱなしにする必要がなくなります。

街中でのコースロストも気づきやすいですし、街並みが分かるためにスマホの地図とのマッチングもし易いためにコースロストからの復帰もしやすいです。これは大きな利点です。

 

エスケープルートを把握しやすい

この『六甲山系詳細地図』は六甲全山縦走路だけでなく六甲山系の様々なルートが前述の大きめの縮尺で描かれています。
その為、エスケープルートも分かりやすくなっています。

例えば私がよく力尽きる菊水山からのエスケープルートも「六甲全山縦走マップ」ではよくわからないのですがこの『六甲山系詳細地図』では鈴蘭台(もしくは中里)へ抜けるルートと距離感がよくわかります。

さらにルート上にあるバス停の名前も書かれています。これは本当にありがたいです。私がよく利用する大竜寺バス停も載っています。*2

もちろんこれらはコースを分割して試走する場合にも超役立ちます。 
 

脇道も分かりやすい

ルートが常に直角に交差してくれていればよいのですがそんなルートばかりではありません。時には脇道に入るようにルートが延びている箇所もあります。
そういうルートは「六甲全山縦走マップ」の縮尺では小さくてルートが分かりづらかったりします。

例えば丸山市街地を抜けた跡の鵯越駅から菊水山に向かうルートの部分。
駅の手前をホームに沿う感じでルートが延びているのが「六甲全山縦走マップ」ではちょっと分かりづらいですが『六甲山系詳細地図』では駅の手前でルートが別ルートと交差・分岐しているのが描かれていて脇道に気づきやすくなっています。

もうひとつ、順路での塩尾寺以降のルートも分かりやすそうです。
私が初めてSPEED部門で塩尾寺まで降りてきた時はもう日が暮れていてヘッドランプでは見通しが効かなくて右に行ったらいいのか左に行ったらいいのかも分からなかったのですが『六甲山系詳細地図』だと塩尾寺からは舗装路が延びているのが分かるのでこれがあの時にあれば自信を持って降りて行けたのにと思います。

  

『六甲山系詳細地図』の短所?

次に『六甲山系詳細地図』で気になる部分を書きます。

情報量が多いのでザクッと見るには不向き

例えば、試走の計画時や走行中にトイレを位置を知りたい場合「六甲全山縦走マップ」だとパッと見るだけで簡単にトイレ記号を見つけられるのですが『六甲山系詳細地図』は情報量が多いためにコースを辿っていって書かれている文字を読んで「WC」の文字を見つける必要があります。ちょっと大変ですね。

独特のニオイ...

この『六甲山系詳細地図』は最初の画像のようにビニールの袋に入っています。
そのビニール袋を開けて取り出すと地図から独特のにおいがするんです。

インクや紙のにおいでもないような気がします。また「西編」、「東編」ともに同じにおいがするので個体固有でもなさそうです。

しばらく放置したらこのにおいがとれることを期待しています。*3

 

総括

『六甲山系詳細地図』はその名の通り詳細で色々な情報が書き込まれており六甲全山縦走路に慣れていない人にはもちろん、縦走路以外のルートを進む必要がある時には大変役立つ地図だと思います。

逆に六甲全山縦走路に慣れている人で縦走路以外を通るつもりのない人には「六甲全山縦走マップ」に書かれている情報はもう頭に入ってしまっているのではないでしょうか。

という事で以下のような感じになるのではないかと思います。

初心者

「六甲全山縦走マップ」と「六甲山系詳細地図(西編)」、「六甲山系詳細地図(東編)」の3冊を入手すべし。

そしてそれぞれをうまく使い分けましょう。

六甲全山縦走路のベテラン

想定外にエスケープする必要が生じた時の為に「六甲山系詳細地図(西編)」、「六甲山系詳細地図(東編)」の2冊を入手すべし。

なんにでも想定外はありえますし山での想定外はあなどれません。もしもの時のために『六甲山系詳細地図』を持っておくのがよいかと思います。

六甲山系の生き字引

「六甲山系詳細地図(西編)」、「六甲山系詳細地図(東編)」の2冊を入手すべし。

そして次版に向けての改善点などを助言されると喜ばれるのでは?

という事で『六甲山系詳細地図』の購入はぜひこちらで。

 

その他

中の人のブログ

ソーシャル時代なだけあって『六甲山系詳細地図』を作っている時のようすがブログで公開されています。こんな風に調査して作ってくださているのが分かると地図への信頼が増しますね。

 

iOS向けのアプリ版があるようです

私はAndroidなのでうらやましい。

登山詳細図

登山詳細図

  • jiro moriya
  • ナビゲーション
  • 無料

こちらのアプリでは六甲山系だけでなく、以下の山々の地図が購入できるそうです。

「サンプルとして高尾山中心部を無料で見ることができます」と書かれていますので関東方面の方で高尾山に行ったことのある方はダウンロードしてみてクオリティを確かめてみてはどうでしょうか。

 

遠方から試走に行かれる方へ

遠方から試走のために宿泊を考えてる方、公式Facebookで紹介されているゲストハウスの「萬家」さんも検討されてはどうでしょう。

上の楽天トラベルのリンク先にゲストハウス内の写真がたくさんあります。気持ちよさそうですよ。

 

最後に

2017年8月6日 20時現在、「第17回六甲縦走キャノンボールラン」はまだエントリーできるようです。

さあ10月に向けて『六甲山系詳細地図』を買って試走しましょう!

 

こちらからは以上になります。 


【関連情報】

 

*1:平成23年3月発行版

*2:ちなみににバスは、最終バスの時刻や運行曜日を事前に調べてないと痛い目にあいます。

*3:つまりはまだ残っているのです...

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